担当講義/Teaching

 

学部・大学院


ビジネス会計(学部)/ Business Accounting (undergraduate)

会計情報を抜きにして企業の経営状況を語ることはできません。会計情報は企業の実態を説明するための一種の言語ということで、しばしば「ビジネス言語」と言われています。国際人として活躍するのに英語や中国語といった語学力を身に付ける必要があるのと同じように、ビジネス・パーソンとして活躍するには「ビジネス言語」である会計の知識を身に付けなければなりません。

会計は入口のところから専門用語の壁があるので難しく考えられがちですが、その専門用語の壁さえ乗り越えれば、会計の面白さが実感できます。

本講義では会計の役割、日本の会計制度、会計基準を巡る国際的な動向、財務諸表の基本的な仕組みについて解説します。




財務分析論(学部)/Financial Statement Analysis (undergraduate)

本講義は財務諸表の仕組みに関する内容と財務分析の手法に関する内容で構成されています。財務分析の手法の解説が終わった後は、各自が選択した上場企業の財務諸表をもとに計算と分析をして頂き、その分析結果を発表する形で進めていきます。




財務会計論Ⅱ(学部)/Financial Accounting II (undergraduate)

本講義は簿記・会計の基礎知識を理解している受講者を対象に、貸借対照表の個別テーマを詳細に取り上げます。損益計算書については少し触れることはありますが、時間の関係上体系的に取り上げることはできません。授業計画に列挙されている個別テーマについてどのような会計処理が行われるかについて紹介し、またなぜそのような処理を行うかについてその背後にある会計理論を交えて解説します。

本講義は簿記技能を高めるための科目ではないが、日商簿記検定2級や1級の内容を理解するための手助けになります。




国際会計論(学部)/International Accounting (undergraduate)

本講義は会計基準はなぜ必要なのか、国際会計基準はなぜ必要なのか、各国が国際会計基準を導入する動機は何か、各国がどのような方法で国際会計基準を導入しているのか、国際会計基準の導入は企業にどのような影響を与えたかといった国際会計基準に関する素朴な質問について解説する形で進めます。

本講義は国際会計基準を逐一説明するのが目的ではありません。会計基準の国際化を通じて、企業活動の国際化について考えるきっかけを提供するのが目的です。




連結財務諸表論(学部)/Consolidated Financial Statements (undergraduate)
 
連結財務諸表は、親会社単体の個別財務諸表だけでは企業グループ全体の実態を把握することができないため、親会社と子会社からなる企業グループ全体を対象として作成された財務諸表のことです。連結財務諸表は親会社と子会社のそれぞれの個別財務諸表をもとに作成されますが、単純に合体して作成するわけではありません。

本講義では連結財務諸表の中の連結貸借対照表と連結損益計算書の作成について解説します。連結財務諸表の作成は日商簿記検定の2級や1級の内容になりますので、受講に当たっては日商簿記検定3級レベルの知識が求められます。




基礎簿記・商業簿記Ⅰ・商業簿記Ⅱ(学部)/Bookkeeping (undergraduate)

簿記は企業の利益を計算するための技術で、利益計算には2つの意味が含まれています。1つは儲けたかどうかを知るための事後的な計算(この計算結果は株主、銀行、一般投資家など会社外部の利害関係者に開示される)、もう1つは儲けるための事前的な計算(この計算結果は経営者が経営戦略を立てるために用いられる)です。

この計算技術の基本的な仕組みが理解できなければ、会社経営はもちろん会社の経営実態を理解することができません(たとえば、株式投資のため企業分析を行うとき)。簿記の計算技術によって作成される財務諸表には、会社の経営実態を把握するための豊富な情報が含まれています。

基礎簿記では財務諸表を読むための第一歩となる複式簿記の基本をマスターすることを目的とします。講義内容は概ね日本商工会議所主催の簿記検定4級から3級までのレベルに相当します。

商業簿記Ⅰの講義内容は概ね日本商工会議所主催の簿記検定3級のレベルに相当します。

商業簿記Ⅱの講義内容は概ね日本商工会議所主催の簿記検定2級のレベルに相当します。




財務会計特論(大学院)/Advanced Financial Accounting (graduate)

本講義は財務会計の個別テーマを深く掘り下げるよりも、財務会計の全体像を提供することを目的としています。まず、財務諸表の中の最も代表的な計算書である貸借対照表と損益計算書について、資産、負債、純資産、収益、費用の順で大きな枠組みを理解します。その後、財務諸表分析でよく使われるいくつかの指標について紹介し、実際企業の財務諸表を使って計算をします。最後は、会計分野の文献を輪読し、会計研究における研究テーマ、研究手法などについてイメージをつかんでもらいます。


その他過去担当講義(学部)/Others (undergraduate)
企業会計入門、会計研究、特別クラス、自己発見とキャリア開発A、自己発見とキャリア開発B、基礎演習A、基礎演習Bなど

非常勤(兵庫県立大学経済学部):情報処理基礎、情報処理応用